カトリックと美

神学と美学の再婚

猜疑心というメルクマール

この半年考え続けていたこととほぼ同じ内容が、Larry Chapp博士によって詳細に解説されています。 Low Hanging Fruit: Part Two. Archbishop Carlo Maria Vigano. gaudiumetspes22.com ヴィガノ氏をはじめ、オンライン・ジャーナリスト達がある「特定の方角…

教会内政治とジャーナリストの知的不誠実

日本には皆無ですが、西欧社会とりわけアメリカには教会ジャーナリズムというものが存在し、TV局からラジオ放送、紙媒体からWEBマガジン、個人ブログまで大量に存在します。 ヴァチカンから世界に向けての公式発信はありますが、それらをただ報じるだけ…

コモの殉教者

全てをお与えになったイタリア、コモ主教区のロベルト・マルジェシーニ神父さまの為に祈ります♰ https://www.vaticannews.va/en/pope/news/2020-09/priest-murdered-italian-witness-charity-pope-francis.html

従順こそ美

ヴィガノ氏の言動で、騒いでいる下劣なジャーナリズムや一部、教会関係者達。マカリックの件が手柄であった為、ヴィガノ氏に一定の信頼を自分も置いていたが,どうやら見当違いだったようだ。 ここ数か月の氏の論拠無き独善さ、その傲慢な姿によって、逆に多…

伝統主義者≒モダニスト

第二バチカン公会議(VⅡ)について、Lumen gentium、NOSTRA AETATEの中には悪用され得る曖昧な表現があります。しかし伝統の中で解釈すれば、そこに矛盾は生じません。 VⅡこそ悪と決めつけモダニズム批判している人達こそ、伝統の系の中に居らず、 外から先…

出来事と起動因

このところヴィガノ大司教の言動が波紋をよんでいます。彼が実際何を目論んでいるのか、遠回しに言っているようで真意をくみ取りかねます。第二バチカン公会議(V2)がフランス大革命に匹敵する大きな出来事であったことは多くの歴史家、神学者に仄めかさ…

分離前-全体像の美しさ

1799年に記されたロマン派詩人ノヴァーリス(Novalis)の断章の冒頭部 「ヨーロッパがひとつのキリスト教国であり、ひとつのキリスト教徒がこの人間らしく形づくられた大陸に住まわっていた時代――それは美しく輝かしい時代であった。」 ノヴァーリス作品集 …

現代アートの無内容さ

全ての自由が許されるかの様なポスト・ポストモダン期において、現代アートと称されるものは、否定的であれ、炎上であれ、視線を集め”話題をさらった者勝ち”のごとく、お騒がせアートだらけの昨今であります。 使われる手法だけとると似ていなくもないですが…

枝の主日とケノーシス

本日はパウロのフィリピ書2.6-11が読まれ、普段より一層、カトリック典礼がユダヤ起源にあること、その連続性を強く感じさせる美しいミサでした。